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自己矛盾といえば・・

 投稿者:  投稿日:2009年10月22日(木)17時43分45秒
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   加藤周一さんの「続 羊の歌」を最近読みました。ヨーロッパに留学しているときの回想ですが、フランスにいる頃の加藤さんの知り合いがシュバイツアーに憧れてアフリカに行ったときの随想が書かれています。

 加藤さんはそもそもどんな「聖者」も信じていませんでした。そして、「植民地帝国の国民が、植民地において、病院を経営するときには、『聖者』になるよりもまえに、植民地帝国主義そのものに対する見解をはっきりさせる必要があると思う。そして、植民地帝国主義こそは偽善の体系であり、個別的な善意を、その体系からひき離すことが、体系そのものに挑まずにどうして可能であろうか。」という意味合いのことを書かれていることを思い出しました。・・・・・「植民地帝国国民の自己矛盾」ということでしょうか。

 私たちには子どもの頃から「アフリカの聖者」として刷り込まれてきたシュバイツアーでしたが(もちろん誰にも真似の出来ないスゴイ人物であることに変わりはないですが)、今は、加藤周一さんの鋭い視点の方に「スゴサ」と「本当の優しさ」を感じています。
羊年生まれだから「羊の歌」「続 羊の歌」との命名のようですが、加藤さんが亡くなられてからは、なるべく加藤周一著の本を読むようにしています。戦争中から戦争に懐疑的で批判的であったことなどが「羊の歌」に。加藤さんの体験を表す絶妙の文章が楽しいです!
 
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