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民営化された郵政事業を統括する日本郵政の社外取締役に、小説家の曽野綾子氏が就任することになりました。
「日本郵政、取締役に曽野綾子氏=奥田トヨタ相談役は留任」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091026-00000112-jij-pol曽野氏が社外取締役になるのは、郵政事業を、収益性重視から公共性重視の経営方針に転換し、利用者の目線で郵政改革を進めるためにということです。曽野氏は、小説家であって企業経営の経験はありませんので、日本郵政の経営には口出しは出来ないものと思います。
しかし、気になるのは、彼女は右翼の論客であるとのことです。そして、児玉誉士夫と並ぶ日本の右翼の大物とされた笹川良一が率いていた財団法人日本船舶振興会(現在は日本財団)の会長であったことです。曽野氏は、太平洋戦争末期の沖縄戦で起こった悲劇の一つである渡嘉敷島の集団自決について、集団自決を命じる軍の命令があったことは疑わしいとするノンフィクション「ある神話の背景」を執筆しました。これが、軍名による集団自決の教科書記述が削除された根拠となりました。それで、彼女は家永教科書裁判第3次訴訟で、国側の証人として出廷したことがあります。(以下、出典はフリー百科事典『ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BD%E9%87%8E%E7%B6%BE%E5%AD%90より)
この裁判で曽野氏は,「彼ら(赤松隊)は好むと好まざるとに関わらず島を死守することになったが、それとても決して島民のためではなかった。村民はおそらく『小の虫』であって、日本の命運を守るために犠牲となる場合もある、と考えられていたに違いない」(出典:沖縄戦と教科書、安仁屋政昭他、2000年)と証言しました。なお、沖縄については、「沖縄は閉鎖社会」、「学校教育の場では「日の丸」を掲揚し、「君が代」をきちんと歌わせる」べしと主張しました(沖縄タイムス1985年4月8日〜4月18日)。
また、慶良間列島の島々の名前を覚えにくいという人の為にと「慶良間ケラケラ、阿嘉んべ、座間味やがれ、ま渡嘉敷」(諸君!1971年10月)と、慶良間諸島の人々を侮辱するような歌を作ったことがあります。テロリスト殲滅と称して、多くの人々を逮捕し、拷問にかけ、殺害した人権侵害の罪で有罪が確定した南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領とは親密な関係にありました。政治亡命を認めていない日本で、フジモリが日本に長期滞在できるよう曽野氏は政財界に働きかけました。
また、1973年のクーデターでサルバドール・アジェンデ政権を武力で打倒し、凄まじい人権侵害を行ったアウグスト・ピノチェト政権を支持しました。カトリック教徒である彼女は人工中絶に強く反対しています。そして反戦平和運動などの市民運動に強い敵意を抱いています。講演会やエッセイ、対談などで事あるごとに批判し、罵倒し、冷笑し、揶揄しています。
また、政府の教育改革国民会議委員として、「バーチャル・リアリティはある面では悪であるとはっきり(言う)」「満18歳で、国民を奉仕役に動員すること」を主張したことがあります。このような人物が、日本で一番多くの非正規労働者を抱える大企業の社外取締役になります。
不安を感じます。from 坂井貴司
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